1月24日から30日の「全国学校給食週間」にちなんで本校でも1月23日から27日に秋田や男鹿の食材、郷土料理が給食メニューに登場しました。
1月23日以前一度紹介していますが再度紹介します。
ご飯 松風焼き せり蒸し 男鹿産とろとろわかめのみそ汁
あきたどっさりりんごゼリー
「せり」は秋田の代表的な農産物の1つですが,独特の香りを苦手とする生徒もいます。そこで、せりが主役の郷土料理を提供しました。せりについての理解を深め、せりを食べたことのある子どもが1人でも増えることを願っています。男鹿以外の郷土料理を通して秋田の魅力を知ったり、再認識したりする機会になるといいですね。
1月24日 ビーフハヤシライス カリカリベーコンとほうれん草のサラダ
男鹿産の錦牛を使ったビーフハヤシで、等級が高く油分が多くなりがちな錦牛ですが、あくと一緒に余分な油を取り除き、食べやすくしました。苦手な人が多いほうれん草やごぼうですが,オーブンで焼いたベーコンや甘みのあるコーンを合わせることで,食べやすい味付けになっています。冬が旬のほうれん草は甘みも栄養もたっぷりです。
1月25日 ご飯 男鹿産ぶりの竜田揚げ 切り昆布と春雨のサラダ 味噌ワンタンスープ
男鹿で安定して獲れる「男鹿産ぶり」の竜田揚げです。表面の香ばしさと中のしっとり感が特徴です。味がしっかりついているのでご飯が進むおかずです。切り昆布と春雨のサラダやスープには様々な具材が入っています。野菜もたくさんで食物繊維たっぷりのおかずです。
1月26日 きりたんぽ汁 しょっつるサラダ りんご
きりたんぽ汁は秋田県の代表的な郷土料理です。「なまはげ直売所」の皆さんが男鹿産のお米で1本1本手作りしてくれました。食べやすいように調理場で半分に切って蒸しているので、もちもちとした食感が味わえます。スープも朝から鶏がらを大きな鍋にいれ弱火でじっくりだしを取りました。諸井醸造さんの醤油で味付けをし、舞茸、ねぎ、せり、りんご、しょっつるなど県産の食材もたくさん入っています。
1月27日 ごはん 豚肉のみそ漬け焼き 野菜炒め あんぷら餅汁
「あんぷら餅」は男鹿地域だけに伝わる独特の料理です。じゃがいもを昼食などでごはんの代わりに食べるために工夫されたものといわれています。今回は、小さめの餅が汁の具材となってスープのうま味をたっぷりと吸い込んでいます。実は、給食を食べるときの柔らかさなどを考えて様々な工夫がされています。
○学校給食を担当する栄養教諭が給食で「子どもたちに伝えたい、 献立に込めたメッセージ」
毎日何気なく食べている給食は、食に携わる方々の苦労や、地域の食の恵みを受けて成り立っていることを伝えるため、地場産物や郷土料理を多く取り入れています。近年では、伝統的な男鹿の食生活を実践している方だけではなく、知識のある方もご高齢となり、食文化を伝承していくことが困難になってきています。また、家庭で郷土料理を調理する機会も少なくなっていることから、学校給食で地域の食に触れることで、郷土の味を覚えてもらいたいと思っています。将来的には、他の地域の人々に自分の地域の食文化を伝えられるような大人になってほしいと願っています。