男鹿市立男鹿南中学校

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授業の様子から・・・道徳、数学

これまでも授業の様子を紹介してきましたが、ここでは道徳科の授業を紹介します。「道徳科」という言葉は聞き慣れない、自分の頃とは違う…と感じる方もいらっしゃるかと思います。以前は教科とは別に扱われていましたが、今は「特別の教科 道徳」として行われています。教科書があり、その教材を基にして、「よりよく生きる」ことについて考え、話し合う時間です。


<3年生道徳>
LGBTについてとりあげ、「いろいろな性のあり方について考えよう」を学びのテーマとして「多様性って何だろう」ということを考えました。

性的マイノリティの方とその友だちが登場する動画を視聴し、視聴して感じたことを出し合いました。生き方が変わる位大きなことであること、受け入れられるかという本人の不安、気付いてあげたかったと感じている友人の存在の大きさなど、一人一人が動画から様々なことを感じとっていました。
実際に性的マイノリティの方が周囲にいてもなかなか気付くことが難しいなかで「私たちにできること」を考え、話し合いました。打ち明けてもらえるような人になること、男だから女だからと考えるのではなく「その人だから」と考えること、まずはきちんと理解を深めることが大切であることなどの考えが出されていました。このことで、不安を取り除いてあげられるようにしたいという思いも語られ、それぞれがLGBTについて深く考える時間となりました。

<2年生道徳>
よく知られている「泣いた赤おに」のお話をもとに「『本当の友達』とはどんなものだろう」ということをテーマに考えました。小学校の道徳の時間にも触れたことがある教材ですが、様々な経験をを重ねてきた中学校2年生の今、考えを深めることができました。
赤おに、青おにそれぞれの行動から、「どのような行動をとればよかったのか」「解決策としてどのような提案をすればよかったのか」を考え、意見を交換しました。周りの友達との意見交換でも、全体でも「一方を犠牲にするのではなく」「二人で一緒にできることを考える」「赤おにが村人と仲良くなった後のことを考える」など活発に意見が出されました。意見交換の場面では「それはいい、発表した方がいいよ」「そうか、そんな考え方もあるんだ」など友達の意見に納得したり感心したりする姿も見られました。
このお話をもとにして、友達が困っているときに大切なことを考えていきました。
振り返りからは「前は一言で言い表せたけど、友達に大切なことはたくさんあるから一言で言い表せない」と自分の考えの変容(深まり)を感じている様子が見られました。

<1年生の数学の時間>
点によって囲まれている図形の面積について考えました。
まずはマス目の数や公式をもとにして様々な図形の面積を求めました。タブレットを使って基本の図形に線や式を書き込んで求めました。たくさんの線の引き方や求め方があり、友達の考え方にみんな感心していました。基本の図形が終わるとそれを組み合わせたウサギの形の面積にも挑戦しました。他の人とはひと味違う考え方をした生徒の考えには「へえ、すごい」「なるほど」との声も出ていました。

ここで終わりではありません。線を引いて図を分割したり公式を使ったりしないで面積を求める方法を考えました。
表にまとめられた点の数や面積の数値を見てその秘密を見つけ出そうと一生懸命考えました。「辺上の点の数を2で割ればいいんじゃない?」「中の点の数から1引けばいいかも」など様々な声が出てきました。自分の表をじっと見たり、新たに数を書き込んだりしているうちに「あっわかった」という声が上がりました。「気付き」を説明し合うことでその気付きが全体のものとなりました。「ピックの定理」と呼ばれている性質を自分たちで発見した瞬間でした。

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