7月に大雨による断水などのため、延期となっていた「ぐろおがる講座Ⅲ 町の先生~関向良子さんを迎えて~」が実施されました。
関向さんからは
初めに、「小さな社会での助け合いの経験を大切にしてほしいこと」「3年間の間に『夢のタネ』を見つけてほしいこと」など秋田でアナウンサーになることについて目指したきっかけのお話がありました。中学の先生に声を褒められたことが最初のきっかけで、その後東日本大震災を岩手県で経験し、そのときのアナウンサーの一言に感銘を受けたことからアナウンサーの道に進んだことなどをお話ししてくれました。
中学生に向けて、「夢のタネ」を見つけて、自分の魅力、人からほめてもらった自分の良さを大切に育てていってほしいとのメッセージがありました。
アナウンサー体験もありました。
○声だし まずは基本の発声練習をしました。母音の口の開け方を「『あ』は、指3本縦に入るように…」と具体的にアドバイスがありました。
○ニュース読み 同じ原稿を読んでも読み方で伝わり方が違うことを教えていただきました。原稿を読んでいても、ポイントを決めて顔を上げて相手を見ることで伝えたいことが伝わります。実際に比べてみました。また、ニュースを読む上で一番注意することとして「情報を間違えないこと」だと話してくれました。
○テレビとラジオの違い 同じことを伝える場合でもテレビとラジオでは話し方、伝え方が違いました。映像がないラジオでは、テレビの映像で伝わる内容を言葉にして伝えなければなりません。はたはた漁のニュースで実際に示してくれた例を見て、生徒も言葉で伝えることの大切さを実感していました。
○食レポ・CM原稿読み
CM原稿読みでは、すらすら読むだけではなく、決まった時間の中で原稿を読むことにだいぶ難儀しました。時間や原稿の量にあわせて速さを調整して読む関向さんに感嘆の声が上がっていました。
食レポでは生徒代表がせんべいとプリンの食レポを体験しました。見た目、香り、食感、味などのポイントを言葉で伝えましたが、なかなか難しかったようです。そのあと、4名のプロのアナウンサーの方の食レポを見ました。使っている言葉、表情、話すポイント、見せ方などそれぞれの方で異なる伝え方でしたが、生徒はどの方のビデオも感心したり笑ったりしながら食い入るように見ていました。ここでも伝えることのポイントを感じることができました。
柔らかで明るい話し方で、全校生徒を見ながら話してくださった関向さんのお話は、生徒の心にしっかり届きました。生徒からの質問もたくさん出ていました。また、さまざまな体験を交えて「話すこと・伝えること」について学ぶことが多く、それぞれがすぐにでも自分に生かしていくことができると感じた講座でした。
この後テレビの画面で関向さんに会う機会には、今回のお話がよみがえってくることでしょう。
講座の後は、一緒に給食をいただきました。
講座の後で全校生徒と!
<感想から>
・身の回りの人に助けを求めることができる、助けることができるなどといった人とのつながりを大切にしようと思った。
・言葉にすることを億劫がらずに新しい場所でもたくさんコミュニケーションをとれればいいなと思った。
・将来に向けて「夢のタネ」を見つけていきたい。
・人に褒められたことを大切にし、自分のいいところとして大切にしたい。
・人に伝えたいことがあるとき、イメージを共有できるようにしっかり言葉にすること、相手の顔を見て話すことを生かしたい。
・友達と話すときに言葉の聞き間違いや言葉が伝わらないことがあるので、母音の「あいうえお」を意識したり、言葉の意味を考えて発言したり、五感を使ったりしようと思った。