2年生の総合的な学習の時間に取り組んでいる「男鹿の魅力を伝えるお菓子作り」の最終プレゼンが行われました。
11月8日の中間発表や12月1日の試作品の試食を経て、さらに磨きを掛けたプレゼンです。鈴木金栄堂の鈴木久さんのアドバイスや、試食しての感想と鈴木さんの実際作ってのコメントなども取り入れたプレゼンテーションとなりました。商品として採用されるのは1ないし2点ということで各班の発表も熱が入ります。
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審査員として鈴木金栄堂の鈴木さん、オガーレの鈴木社長、ハブアゴーの今村さんを迎えて各班が発表しました。
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写真やイラスト等を提示したり、動きを取り入れて自分たちが伝えたいことを表現したりとどの班も工夫をこらし、採用してもらうために…という強い思いを込めてアピールしていました。参観している先生方からもプレゼンテーションの仕方、伝えたいことの表現の仕方などに感心(感動)の声が上がるほどでした。生徒同士もプレゼンの評価をし合いました。
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「おめでタイせんべい」
小さな子どもからお年寄りまで全世代をターゲットに男鹿のbeautifulな海の魅力を伝えます。鈴木さんが苦労して臭みを消した鯛が使われています。特に、味が濃い鯛の頭の身が使われています。お年寄りには懐かしく感じられるせんべいです。
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「男鹿プレミアムカッサータ」
おなかも心も満たすスイーツ。男鹿の特産品である「梨、メロン、ブルーベリー」を入れた冷たいスイーツで地産地消を目指します。あまりなじみのないお菓子ですが、「新しい男鹿を探そう」というグループの思いが込められています。
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「snow」
「みんなに優しい」をテーマに幅広く多くの人が食べられるお菓子を目指しました。伝えたい男鹿の魅力「男鹿の人の優しさ」を優しい口溶けの「雪解け」に例えました。パッケージも班員手描きのイラストで優しさが伝わります。
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「はっぴーなまはげモンブラン」
秋田県の梨の収穫量が減少していることから梨の消費拡大を考えました。なまはげが苦手な小さな子どもにもなまはげが身近になるようにと考えました。イチゴ風味のモンブランクリームが甘すぎずすっきりとした味わいです。中にはシャキシャキの梨が。
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「なまかろん」 なまはげ×マカロン
お土産がほしい旅行客や自分へのご褒美がほしい人がターゲット。マカロンの高い価格の要因となっている「ひび割れ」。「ひび割れ」をなまはげの荒々しさの表現として販売することでコストダウンを図ります。様々な地域のなまはげをパッケージのシールにしてなまはげの多様性を紹介します。
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「なまはげのお茶会」
男鹿の特産品「梨、ブルーベリー、メロン、しょっつる」風味の水饅頭です。全ての年齢層の方に男鹿の魅力と男鹿の味を届けます。テーマは「なまはげの休憩」忙しい毎日のちょっとした休憩時間に食べてもらいたいお菓子です。通常は「梨、しょっつる、プレーン+黒糖」味ですが、期間限定で「さくら、メロン、ベリー」などの味も。
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審査員の方からのコメントをいくつか紹介します。どのお菓子へのコメントでしょうか。
・なまはげの多様性が表され、選ぶ楽しさがある。
・「人に届ける」ということを考えた商品である。
・魅力が優しさということがお菓子に表れている。
・男鹿の人の誇りになる。
・梨農家を応援したいという気持ちが伝わる。
・設定した価格は、安いのではないか。
・弱点を利用してコストダウンにつなげるアイディアが素晴らしい。
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授業終了後に審査員3名が集まって話し合いました。どの班のお菓子も商品化するにふさわしい素晴らしい作品だったということでなかなか商品化するお菓子を決定することができませんでした。そんな中、鈴木金栄堂さんが、時期を変えてすべてを商品化するという案を提案してくださいました。柴灯まつりの時期はなまはげにちなんだ二つのお菓子とSNOW、鯛まつりの時に鯛せんべい、夏に冷たい水まんじゅうとカッサータ。
みんなのお菓子が販売されます。
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この後は、柴灯まつりに向けて販売戦略を練ることになります。販売されたときは是非購入してください。お楽しみに!