このイベントは、ゲストハウス男鹿さまとアースデイ男鹿さまとのコラボイベントです。
ゲストハウス男鹿のオーナー三浦さんからの情報で、南中のすぐそばの増川の海に貴重な環境資源があることが分かりました。
それは……
①アマモ:日本沿岸の浅場に分布するアマモは、海中に生息していながら大気中の二酸化炭素(CO2)を直接吸収しています。いま、気候変動の緩和策として「ブルーカーボン」(海洋生物によるCO2の貯留機能)が注目され始めています。ブルーカーボン:陸上の森林などに蓄積される炭素(グリーンカーボン)の対語で、海洋生態系に蓄積される炭素のこと。
②スナガニ:準絶滅危惧種に指定されている県もあります。秋田県が分布の境界(北限)といわれており、生息状況や分布を調べて記録を続けることで、地球温暖化の進行状況を把握することができるのだそうです。
今回は、この二つを繁殖させる活動に加え、クリーンアップを行いました。
まずは始めの会です。ゲストハウス男鹿の三浦さんから励ましのことばをいただきました。また、今回はアースデイ男鹿から7名のみなさんも一緒に活動してくださいました。
最初は2班に分かれてクリーンアップに取り組みました。拾っても拾ってもなくならないごみの量に驚きました。
次にスナガニ班とアマモ班に分かれて活動を行います。スナガニ班は、三浦さんから捕獲の仕方を教わり、やさしくやさしくスナガニに挑みます。思ったよりすばしっこくてなかなか捕まえられません。でもだんだんこつわかってきましたね。大きいスナガニ、ちっこいスナガニ、さまざまでした。
アマモ班は荒川先生が指導者です。説明をよくきいて、活動のコツを覚えてとりかかります。気温の高さが心配されましたが、海風がほどよく吹き、快適に活動できました。熱中症対策で準備したグッズもテントも全く使う必要がなかったですね。たくましい3年生です。
そして、スナガニ班は場所を移動し、生息していない地域にスナガニを放しなます。みんなが掘った穴になかなか思ったように入っていってくれませんでした。新しい場所で元気に育ち、生息地をどんどん広げていってほしいですね。
活動を終え、達成感を感じながら終わりの会です。最後には3年生のみんなから増川の海へのメッセージがありました。「増川の海さん、大好きだよ~~♡」
この活動を通して、南中のそばにこんなすてきな海の環境資源があることを知りました。今回移植したり移動したりしたアマモ、スナガニたちの今後、きっとみんなが見守ってくれることでしょう。ふるさと男鹿の海のすばらしさを肌で感じた半日でした。ゲストハウス男鹿の三浦さん、アースデイ男鹿のみなさま、ありがとうございました。
この日のようすは、NHKで当日の昼、夕方、夜と何度も紹介してくださいました。ありがとうございました。