秋田市生まれの高橋さんは、大学時代からカンボジアでの取材を開始しました。卒業後の2007年から2018年まで首都プノンペンに在住し、社会問題、文化、歴史などを集中的に取材しました。そのお写真は国内外のメディアに掲載されているとともに、土門拳賞をはじめ、数々の国際的な賞を受賞しておられます。現在は、カンボジアでの取材と並行し、男鹿を中心とした秋田で受け継がれてきたナマハゲ行事、ハタハタ漁、真鯛漁などの取材を重ね、たびたび男鹿を訪れてくださっています。高橋さんをお迎えしてのぐろおがる講座は、PTA親子学習会を兼ね、男鹿市民文化会館を会場に実施しました。
高橋さんは、フォトジャーナリストというお仕事について、カンボジアでのお仕事について、カンボジアの現実とその背景、男鹿の人々と取材内容やエピソードを、体温や息遣いが感じられるようなお写真をもとにお話しくださいました。
「男鹿は伝統が受け継がれ、大切に守り抜かれてきた文化が根付いている土地です。こういった文化が男鹿にあるのはすばらしいことなんです。足元にはすばらしいものがあるということを大切にしてほしいと思います。」と語る高橋さん。あっというまの一時間でした。
質疑応答では、南中生からの質問にやさしく丁寧にお答えいただいた高橋さん。南中生も高橋さんのお返事に感想や考えを返していました。「カンボジアのばばへらはどんなフレーバーでしたか?」「どんな思いで撮影していますか?」「ぼくも写真を撮影しているのですが、背景は意識しますか?」などなど、時間があればまだまだ質問はつづきそうです。
最後は恒例の記念撮影です。今回は同意してくださるご来場のみなさまもいっしょにハイ、チーズ!(ちょっと小さくなってしまいごめんなさい)
高橋さん、ご講演ありがとうございました。また是非是非、男鹿南中にあそびにいらしてください。南中生一同お待ちしています。
この日は地域公開も兼ねて開催しました。一般の方が約40名ご参加くださいました。遠くは大仙市や盛岡からいらしてくださった方もいました。ご来場本当にありがとうございました。
このときのようすは、7月10日付け毎日新聞の秋田(東北)の欄に掲載していただいています。